なぜ歳をとると新しい音楽を受け入れなくなり、音楽を聴かなくなっていくのか

自分は音楽が好きだし、寝ている時以外は常に音楽を探しているし聴いているので、ヒットチャートにはかなり敏感。だから良く思うのは、日本の音楽は10代から20代半ばまでの層に支えられている。
そしてまた、ミュージシャン自体も年齢とともに曲調が変わってしまい、若い頃好きだったのに、受け入れ辛くなっていく。

音楽は、気持ちを高ぶらせるし落ち着かせる。感性を刺激する。心地良い音楽に限るけれど。

日本人のミュージシャンで40歳を越えてヒットチャートを賑わすような人はもういない。

多分日本語の限界なのだと思う
表現する言葉は沢山あるけれど、日常的に使われない古風な言葉で、若い世代にしか歌詞にして表現できないし、聴いている人もオッサンなのに•••的な受け入れ方になってしまう。

なぜ年を取った人はいつも同じような音楽を聴く一方で、新しい音楽には興味を持たないのか、そして年を取ったミュージシャンが「以前のようには曲を作れない」と言い出すのか、ノックス大学心理学教授のフランク・T・マカンドリュー氏が学術系ニュースサイト・The Conversationで考察を披露しています。
マカンドリュー氏の父親は、マカンドリュー氏が10代のころ好きだった音楽にあまり興味を持たなかったそうです。そして、その態度は父親が80代になっても変わらず、「新しい音楽」とは呼べないビートルズの曲を使ったCMを見て「いまの音楽は好きじゃない」と言っていたとのこと。マカンドリュー氏は、この傾向が自分の父親だけではなく、年配の人にはよくみられるものであることを知り、その原因を探りました。
1つは、生物学的に、コードやリズム、メロディの微妙な違いを聞き分ける能力が年齢とともに低下するからだと考えられます。音楽の好みというのは10代前半に固まりはじめ、20歳ごろにがっちりと固まるので、この期間に耳にするヒット曲は、同じ世代の中では一生人気が続く可能性が高いです。一方、33歳になるころには新たな音楽を聴くことはほぼなくなります。このため、それ以降に新たに耳にした、自分があまり知らない音楽はすべて同じように聞こえてしまっていることが考えられます。
もう1つ、マカンドリュー氏がこれではないかと考えているのは「単純接触効果」です。単純接触効果とは、苦手だったり興味がなかったりしたもので、何度も見聞きしているうちに好きになっていくという効果のこと。若いうちは音楽を聴いたりミュージックビデオを見たりする時間が多いので、お気に入りのアーティストをより身近に感じていきます。ところが、年を取るにつれて、仕事が忙しくなったり、家族のことに時間を取られたりして、新たな音楽に触れる時間が減少していき、「単純接触効果」で好きになるほど聴くことがなくなるので、自由な時間が余っていたころに聴いていたお気に入りの曲を聴き続けることになる、というわけです。
また、マカンドリュー氏によると、10代のころに経験した感情は、10代以降に経験するものよりも強く感じるという心理学の研究結果があるとのこと。これにより、10代のころに聴いた音楽ほど、強く記憶に残って愛するものになっているという可能性があります。
なお、「自分の子どもが演奏していたので新しい音楽を好きになった」という自身の体験から、マカンドリュー氏は親の世代に新たな音楽を気に入ってもらうことは不可能ではないと締めくくっています。

研究から伺えるのは、日本に限らず世界中の事なのかもしれない。

音楽は頼るものではなくて、吸収したり力に変えるエネルギーで、見せるものではないので、人に無理矢理押し付けるような、24時間テレビのような茶葉で流す使い方は好きではない。
音楽をエネルギーとして取り入れて落ち着いたり集中したり、気分を高めたり。

世界は広いし音楽は日本だけではない。
いつの時代も音楽が時代を切り開くエネルギーであることは間違いないはず。

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